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たまには政治ってのを考えてみる
少し政治的な話題を。


民主党の小沢代表の秘書逮捕には驚かされた。これからという時に頭を狙撃された感じの民主党。議員さんからすれば晴天の霹靂。麻生さんの本心はいかがなものなのか気になるところ(うそです。特に麻生さんはどうでもいいです。)

で、次の選挙で民主党の圧勝という構図が危うくなるというのはもっともだけど、その票が自民党に流れるのかというとそれも?。小沢さんは極めて自民党的な民主党の人だった訳で、個人的には民主党に取っては小沢さんの影響力が弱まるのは結果的にいいことなんじゃないかと思ったりしている。




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で、実際のところ建築って言うものを考えた時に、自民党と民主党(もちろん社民党でも最近人気の共産党でもいいけど)どっちがいいのか問題について。たぶん民主党の方がフレッシュだし、いわゆる既得権益から自由だから、政権を取るといままでうまい汁をすっていた一部の人たちから、より公平に利益が分配されるというようなイメージがあって、行き詰まっている建築界にも動きが出てくるんじゃないかという期待を持ってしまう。でも、よく見ると小泉さんの規制改革で旨味を失った人々(農村とか郵便局とか)に近づくことで影響力を増そうとしたのが小沢さんなんだとしたら、自民党が振り払った古い自民党的なものを拾い集めて、新しいはずの民主党がじつは古いものにどんどん繋がっていってしまってるんじゃないだろうか。結局ぐるぐる回ってる。

で、もう一つ分かんないのは、なんとなく規制緩和がいいことがあるように思ってしまうけれど本当にそうなのかということ。今まで大きな公共施設やなんやらを建築家が建てることが出来て来たのはそうした既得権益をゼネコンやなんやらが築いていたからなんだとすると、建てたいって言う建築家の欲求を満たすには・・・。ってことも考えてしまう。

まあ、でも一回民主党にやらしてみるって言うのが大方の意見なんじゃないかなと。

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とはいうものの、どうもそんな待ちの姿勢だけじゃどうにもなんないんじゃないだろうか。建築家という問題に限れば、政治的に働きかけることを戦略的に行うこともアクチュアルには必要で、建築家協会とかがそういうことを担っていかないといけないし、教育の場においても建築の政治的な問題ということを考えるのも言いかもしれない。

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それから建築(家)業界の構造変化ということも同時に必要なのではないか。なによりも建築家っていう可能性の範囲を見直すという事なのかもしれない。じゃないと、既得権を守ってくれる政党はどこかという問題に回収されてしまうように思う。そしておそらく今後それじゃあだれも相手にしてくれなくなる。だからこそ、建築家という世界をとりまく構造、問題をきちんと認識したうえで、建築家が今後あるべき像を見定め、どのような政治的判断を必要とするかを考える。そうすると、結構どの正当に投票するかとか言う問題がクリアになってくるんじゃないだろうか。

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「僕ははっきり、これからの東京はこうあったほうがいいと、日本はこの点が間違っているということを、たくさん本に書いたり、18年間NHKのニュースキャスター、それから140冊の本を書いている。そういうクリティックの立場からいうと、そんなにクリティックだけしていてもね。世の中変わらない。僕は73になったので、やはり自分の体をささげる。東京日本のためにささげようと。」
これは黒川さんが東京都知事選出馬の思いを語った言葉。僕は出馬がベストの選択だったとは思わないし、そのやり方にも問題はあったと思うけれど、この一文に込められた黒川さんの意思というか決意をどう引き受けるのかって言うのも、「新しい空間」を作りだすことと同じく(そしてそのためにも)僕らの大事な課題でないだろうか。

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と、こんなに長くなってしまいましたが、おそらくこの文章は自戒を込めてというのが適切でしょう。まとまりの無さも反省ですが、何か反応があると嬉しいです。何でもいいので。もちろん間違いの指摘もお願いします。
by shinichi-log | 2009-03-05 18:49
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