先日、大阪は中崎町commoncafeで行われたけんちくの手帖プロジェクト〜architects’BAR「けんちく本つくりたい人集まれ」vol.18『「議論の場」を設計する/PROJECT ROUNDABOUT』に参加。
1月末のLRAに参加できなかったので、すこしでも当日の議論の片鱗が掴めればと思っていたけれど、話自体はRound Aboutの活動全般についてだった。まあイベントの名前が「けんちくの手帖」だから当然と言えば当然の成り行きか。会場は奥のカウンターから手前の入り口の前まで満員の人。 パワポのタイトルは「議論のアーキテクチャを設計する」でした。2002年から始まった藤村龍至と山崎泰寛によるROUND ABOUT。今回はめずらしくお二人そろっての出演。フリーペーパー、そして「LIVE ROUNDABOUT JOURNAL」での議論のアーキテクチャがどのように設定されているのか、そして狙いは何なのかが語られました。一つの議論が、確実に次の問題、議論へと連続していく、そしてその場自体が広がっていくという事がきちんとできているのがすごい事だと思う。環境が変化しているのに関わらず変化しない建築家への危機感というところもすごく共感できた。 後半のディスカッション、質疑は、「開いている/閉じている」問題へ。それはRAJ自体のレベルから建築全般と社会に対するレベルまであると思うけれど、前者に関して言うと、カップリングや関西からの議論を呼び込む、異分野の人を引き込むなどのアーキテクチャが考えられているが、さらにいうと誰もが履歴をたどる事が出来るようなアーキテクチャの設計が必要だと思う。 建築家の議論が社会に閉じていく事に対しては、建築家が必然的にお施主さんと付き合わないといけないという事を気にしすぎているのではないかという事、そして建築界での議論までもを無理に社会に開こうとし、優しい言葉で話をする必要はないのではないかとのこと。このことは主催の吉永さんによる、試合(施主プレゼ)でのパフォーマンスは必要だけれども、練習までもパフォーマンスにする必要はなく、練習はしっかりと行った方が試合で良いプレーが出来、客も喜ぶという喩えが妙にしっくりくる。 2/20日にはROUND ABOUTの本も出版される。次のステージのアーキテクチャをどのように設計していくのか楽しみである。3月末には藤村さんに京都に来ていただけそうです。お楽しみに。 アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』をたまたま古本で見つけ読んでみた。後半の超常現象ミステリーな感じはおいといて、オーバーロード(エイリアン)によってもたらされた工学的に管理され最適化された世界のありようはアーキテクチャのようである。
by shinichi-log
| 2009-02-09 00:59
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