1回目も2回目も行く事が出来なかった横浜トリエンナーレ。
今年も危ういところでしたが、無理矢理スケージュールを開けて日帰り敢行。 でもほぼ全作品を見る事が出来ました。 噂通りの非祝祭ぶりで、メイン会場のさりげない事。。。派手な演出や、必要以上の盛り上げはどうかと思うが、甘いの普通さにテンションがあがらない。展示も映像作品やパフォーマンスがおおく、また見ただけでは意味不明な作品も。感覚的に楽しいとか、日常の認識を揺らがせてくれるようなものに中々出会う事ができない。 西澤立衛さんの会場は、そのような過度に非日常を演出するでもない全体の雰囲気の中で、普通をこわさないように、でもズレている面白さを感じさせてくれるものであったと思う。 メイン会場よりかはむしろBankART studio NYKや三渓園の展示がよかったように思う。特に三渓園は、ティノ・セガールの《kiss》や、内藤礼の非常に繊細で消え入りそうな中に絶対的な強さを感じさせてくれる作品《母型》などがあり、少し遠いが絶対に足を運ぶべきだろう。さらには中谷芙二子の霧を使った作品《雨月物語》はまさに環境と呼応し一体になる体験を、ホルヘ・マキとエドガルド・ルドニツキーの電球を使ったインスタレーションは、美術作品とそれを見る事自体を問いかけてくる作品もある。 BankART studio NYKは、初めて訪れたのだけれど施設自体がとてもいい。元倉庫の大きな空間や、全体的にラフなデザインがかっこいい。展示のなかでひときわ目を引いたのはクロード・ワンブラーの彫刻??作品(もしくはインスタレーション)。これも作品というものに対する見る側の思考や感覚をがつんと揺るがしてくれる。一瞬自分の知覚を疑ってしまう。 大桟橋でのエルメスによる映像展示も時間があれば全部見たかったのだが。かなりよい作品ばかりの印象。 それにしても横浜にはいい展示空間やspotが多いような気がする。これも市をあげての文化事業のおかげなのだろうか。アーティストや若いクリエーターにはかなり良い環境が出来つつあるように感じる。
by shinichi-log
| 2008-11-28 23:34
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