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雑を楽しむ雑誌
magazineの醍醐味はやはりいろんなモノや事が「雑」に含まれている事だなと、「エクス・ポ」をよみながら感じた。

「エクス・ポ」は佐々木敦が作った超濃密雑誌で、表紙をかねた封筒に入って売られたり、届けられたりしている。醍醐味はなんといっても、編集人の好きと想いがこれでもかというくらいに詰め込まれたアナログかつアングラな感じ。とにかく濃い誌面。

いわゆるISBNコードとかついてないから、zine的な扱いなのに、最近では普通の本屋でも手に入れることが出来るからすごい。自分も、烏丸の大垣書店でみつけて購入したのだけれど、店員さんがレジうちで困ってました。

ところでなぜ「雑」がいいのかを少し考えてみたいと思います。別に考える必要も無いのだけれど。
まず未知の世界との「出会い」があるということ。別に「エクス・ポ」でなくても雑誌には特集記事の他に必ずコラムとかレヴューとか、小特集記事とかあって、関心の無い情報に接する機会が増える。インターネットだと、無限な出会いがありそうで実は自分の興味のある分野だけで閉じてしまう。雑誌だと買った手前、興味なくともとりあえずは暇な時に読んでしまうという事を通じて見知らぬ情報が届けられる。ある意味誤配がおこってくる。で、「エクス・ポ」は、幾分論壇風ではあるけれど、そんな誤配だらけの内容です。もちろん読まない事には届かないんだけれど、この雑雑した感じが、雑誌としてとても清いなと感じます。

「雑」のよさもう一つは、距離感が自分で作れるってことだろうか。対象との距離感や関わり方を自分で選択できる。都市の中で言うと、国会議事堂まえのような整然とした場所や、純文学のようなモノには、一つの見方、読み方、接し方(感じ方はまた別)が存在している。のに対して、東京の繁華街などでは、どう進もうがどこにまず立ち寄ろうかが自由になって、その街の要素に対して自分で接し方を帰る事が出来る。

これ以上書くと苦しくなるのでこのへんで。また続き書きたいですが。

このblogももっと「雑」としていくのがいいのだろうか??
by shinichi-log | 2008-06-21 19:01
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