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takeo paper show 2006
先日、大阪でのバイトのついでに3年ぶりに「Takeo paper show」に行って来た。

今年のテーマは「UNBALANCE/BALANCE」でアキタ・デザイン・カンのアートディレクター秋田さん企画、構成。
さらにこのテーマを元に、展示を二つにわけ、紙の「パリパリ、ふんわり、スケスケ、ツルツル、ザラザラ」という5つの紙の素性に注目した興味深い展示がなされていた。

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BALANCEでは、既存の製品における紙の面白い使われ方や、可能性、余り知られていない特質などを、上記の紙の性質に分け、わかりやすく展示してあった。
例えば「牛乳パック」、薬などによく使われるグラシン紙、コットンレーヨン(これも紙になるらしい)、こより、などなど。身近なすぎて気にも留めなかったものから、意外な紙の使用によって生み出された物まで、紙の使い道の広さと、幅広い性質に驚いた。

こより と こよりを編んだニット
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洗濯できる紙のコースター
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上面は水を吸いやすいふわふわの紙、裏はつるっとした紙で水をとおさない
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クッキー型カード(秀逸)
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ゆず の容器
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レーザー加工でわざと焦げ目をつけた封筒
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「UNBALANCE」では、新進のクリエーターによる紙を使った新しいパッケージの提案がなされていた。参加クリエイターは、石井博文、川路ヨウセイ、菊地敦己、久保悟、近藤康夫、柴田文江、山田英二+ウルトラグラフィックス、ea セキユリヲ+辻祥江+武田苺禾+原田美佳子、good design company、ROCK、PAPER,SCISSORS 石井洋二+徳田祐子+服部彩子の各氏。こちらは紙の特性を生かしつつも、実際の使い方により重点が置かれていたようにおもう。どちらかというとパッケージデザインにおける、特殊な紙の使用って感じ。使う、買った、もらった人の開けるという行為自体のデザインや、紙を破るという一回性の行為に注目したもの、使い終わった後のデザインなど、実際あったらとても楽しいだろうなと思わせる作品ばかりだった。


マーブルチョコのパッケージ。いろんな形の箱が積み木状になっている。色の組み合わせも楽しい。
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ランチョンマット。穴のあいてる部分は、コースターに。
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鳩サブレの入れ物
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ベンザブロック。紙をひねることで筒状になっているので飲みやすい。
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ネックレスのパッケージで、チェーンの部分だけ紙の中に漉きこんでいる。薄い紙の膜を破りながら取り出す。
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原稿用紙。くしゃくしゃっと丸めると、バスケットボールや、脳のような見た目になる。これをゴミ箱にポイ!
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ジュエリーボックス。変形して象の形に。そして内部に心臓(宝石)が光っている。
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赤ちゃんのポストイット式前掛け
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マドラーたて、コースター、マドラー置き
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これらはみんな提案なんだけど、実現したらかなり楽しそうです。


近年毎年行われているTAKEO PAPER SHOW。毎回かなりのクオリティーで面白いものを作り上げる力にはかなり感心します。それとこんなに面白い一企業の見本市は、ないんではないかと、そのブランディングの力を感じた。会場にはスーツ姿のおじさんから、明らかにデザイン事務所っぽい人、僕みたいな学生まで、いろんな人で込み合っていたことを考えてみただけでもすごいんじゃないかなーと思うんだけど。
by shinichi-log | 2006-05-19 12:30 | daily
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