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大見新村3年目にむけて
この4月で大見新村プロジェクト3年目にはいる。
2年前、藤井さんにコンポストトイレの建設を依頼されたことからはじまったこの村作りのプロジェクト。単なる再生ではなく、今の価値観、技術によって可能な豊かさを育める村を生み出すことを目指している。当初5名だったメンバーは、昨年20名をこえ、そのメンバー独自の取り組みもうまれてきた。まだまだ2年前最初に訪問したときから劇的に変化があるわけではないが、、、

さて、前回のミーティングでは、今年度の活動のベースとなるワーキンググループの立ち上げをおこなった。それらが、開墾部や建築部、入村部など、村役場の部署みたいなことになってきたのはおもしろい。山部(山口と山田で山部)というのもある。おそらく今の大見のように、まずは村のフィジカルな面での再生を集中して行なう上では、役場的な明確な役割分担の形式が適しているということだろうか。

一方で、なんとなく既存の縦割り型の組織つくりになってしまっていることへの疑問も生まれている。新しい村作りのはずが旧来型の運営システムを模倣してしまっているのではないか。話し合いの中でもこうしたセクショナリズムにたいして、スキルによる領域横断的な関わり方の提案もおこなわれた。今のところ、規模も小さく、相互の連携もとりやすいので、危険性は少ないと思われるがプロジェクトの規模が大きく、目的も複数かしてくるとどうなるのか?おそらく、この運営会議のありかたは、こんごの新村の運営方法とも直結してくると思われるので寛容性をもち、持続可能な組織のありかたを模索していきたい。

村作りはなにもフィジカルな面だけではない。
コミュニティーのありかた、村人の定義など、制度の面においてもいろいろな実験が必要になってくる。事実、メンバー間で常に運営方法やメンバーの扱いについて議論がおこなわれている。個人的には村の景観や住居などフィジカルな部分への興味が大きいのは事実であるが、それらは村の運営方法を考えること抜きに成立しない。何かをつくること、その前提にはどう運営していくかという議論がかかせない。

さて、大見新村プロジェクトでは今年一緒に村作りを行なってもらえる仲間を募集しています。また昨年にひきつづき村の清掃活動なども行なう予定。気になる人は気軽に連絡してください。
by shinichi-log | 2014-04-15 10:55 | daily
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