ロラ・アリアス「憂鬱とデモ」
KEX最終日に今回3本目となるロラ・アリアス「憂鬱とデモ」を観に行く。鬱病になってしまった作者の母親についての物語。設定がシンプルなだけに「演出」そのものの力がとても強い。ともすると単純な母親についての独白になりかねないものが、演劇になるというのはどういうことなんだろうか。演出とはどのような錬金術なんだろうか。演出によって内容そのものも変わるのか、変わらないのか。メッセージの全体を伝えようとする時にただ順序よく話すだけでは伝わらないように、様々な強調や変形によらなければ伝えきれないものがあるのだろうか。虚構と現実、演技と記録、此処と彼処、現在と過去がひとつの場所で生起しては消えていく。演劇の捉えがたい魅力はそこにある。
by shinichi-log | 2013-10-28 02:05 | daily | Comments(0)
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