週末は昨年から関わっていた展覧会「3人のクライアントと3人の建築家」のオープニング。SHIBAURAHOUSEでの設営のため早朝の新幹線で東京へ。今回は、昨年発売された書籍「How to Make aJapanese House」のスピンオフ企画のような位置づけの展示会で、途中会場が変更するなどなどの紆余曲折を経てようやくこぎつけた開催だった。私は本の著者で企画者のカテライネさんを日本でサポートするということで展示までの実際的な運営のたずさわってきた。
タイトルにもあるように本展の特徴は「クライアント」に焦点を当てている点にある。設計の過程における建築家とクライアントの共同作業というイメージのみならず、竣工後の建築の姿のアウトプットにおいてクライアントがくわわるなど、これまでにない展示になっている。。設計、デザインというのは殆どの場合クライアントという絶対的な他者がいてはじめて成立する他律的な行為である。けして芸術家のように建築家の内面からの創造力だけで作られる訳ではない。時にクライアントの生活イメージが建築家の創造力を刺激する事もあるし、建築家の提案がクライアントの生活イメージを膨らませることもある。そうしたことを主に海外からの目を意識した展示になっている。 展示は、建築家のつくる「脚本」としての建築物の模型と、そこを舞台としたクライアントの解釈による「上演」としてのメディアワークからなっている。特に後半の部分は、生きられている建築をめざされた建築のその生きられた姿をどのように表現するのかという点で興味深い。とはいえ短い制作期間の中でブラッシュアップの余地も各建築家に共通してみられた。今後のトークなどので展示の意味をあらためて明確にしつつ、巡回も視野に入れた展開を期待している。 会期は7/13まで。 http://www.shibaurahouse.jp/event/3clients3architects
by shinichi-log
| 2013-07-01 20:56
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