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サイゴンの熱波
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昨日まで、某企画の取材でベトナム、ホーチミン(サイゴン)を訪問。実は初めての東南アジア。洪水のように押し寄せるバイクの群れ、路上の屋台、非常に巨大な街路樹、次々と建設されていく高層ビル、まさに発展中の都市の熱気を身体中で感じることができ、大変良い経験ができた。心配していた食べ物も、現地に行ってみればこういう美味しさもあるのかと脳のモードが変換されていろいろとチャレンジできたものの、舌はごまかせても胃腸はごまかせず、、、

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その中でも、一番印象的なのはやはり大量のバイク。車は税金が高いらしく庶民はもっぱらバイク。しかも二人乗りは当たり前で、3人、ひどい時は4人乗りも結構見かける。しかもラッシュ時にはガンガン歩道を走り抜けていく始末。危ないこと極まりないのだけど、よく見ると観光客以外あまり歩いていない。みんな移動はバイクだから歩道を走行してもそこまで害はないのかもしれない。おあつらえ向きに歩道の淵の縁石も勾配が付いていて簡単に乗り上げ可能だったりする。

とはいえ意外に歩道は広い。中心部は都市計画がしっかりと作られているためだと思われるが、そのため歩きやすいというのではなく、路上に客席が展開し、バイクが走る。

バイクや歩道自体は日本にも存在しているものの、それをどのように用いるのかというところにローカリティが反映されていて興味ふかい。考え方やプロダクトは世界的に均質化しつつも、それが実際に使われる場面において差異生まれ、コンテクストが浮かび上がる。

最終日には、ボー・チョン・ギア事務所の作品を4つほど見学(岩元さん、ありがとうございます)。日本で竹構造に取り組まれている陶器先生も一緒だったので、日本の竹建築との違いについての話も伺うことができて興味深かった(そもそも竹の種類がぜんぜん違うわけだけど)。ギア事務所の初期と最近の竹の建築両方を見せてもらったが、接合の方法や規模が確実に発展している様子を確認することができた。その他、屋上緑化された保育園と、元パートナーの西沢さんがパートナー時代に設計された住宅を見学。こちらは「グリーンビルディング」というギア事務所のもう一つの大きなテーマを反映している作品たちなのだろう。特に住宅の方は巧みな断面構成と壁面の装飾ブロックが豊かな光と影、風といった室内環境を建築全体につくり出しており、また隅々まで丁寧にデザインされたディテールと相まって、大変印象深い空間体験だった。
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おまけ・・・現地で建設コンサルを経営している方に話を聞くことができたが、今ではベトナム国内のゼネコンも技術力を上げてきており、高層ビルを自力で建設できるようになっているのだという。韓国や中国企業が下請けに入ることも珍しくないという。シーザーペリが設計した、頂部の照明デザインが美しい構造ビルもベトナムのゼネコンが手がけている。「手先が器用で真似が上手い」日本人とも通じる国民性を持っているベトナムがどのように発展していくのだろうか。
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by shinichi-log | 2015-10-27 23:16 | Comments(0)
水のなせる技 - DE06のメモ
DESIGN EAST06が、山口と大阪を舞台に「豊かな水資源」を切り口としておこなわれた。
残念ながら山口の2デイズは参加できなかったが、3日目の大阪に参加してきた。

午前中は大正区のクルーズ。水の都大阪らしく大正区はその周囲をすべて運河で囲まれる。その周囲をぐるっと回ると、コンテナ、倉庫、資源置き場、そして工場など河川、港湾を構成する要素が次々と現れる。大正区長の軽妙なガイドアナウンスのもと、普段見ることのできない運河からみた都市が可視化される。

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by shinichi-log | 2015-10-13 13:58 | Comments(0)
ワンアイデアからワンアクションへ
仕事の関係で建築新人戦へ。
最優秀に選ばれたのは九州大学の作品。
町家に筋交いの壁(断面的に斜めの壁)を挿入するというもの。
一見ワンアイデアの大振りな案に見えたが、実際には筋交いの挿入というワンアクションで複数の課題にたいして言及している。ワンアイデアのおもしろさというよりも、ワンアクションの鮮やかさとでもいうのだろうか。ツッコミどころも多いかもしれないが、2回生後期の課題作品にたいして多くを求めすぎるのは如何なものかと思う。

ともあれ、このワンアクション。
実際はかなりコンテクストに依存している。
コンテクストが理解できなければこの操作の意味や意義がなかなか理解できず、単なる形態操作のためのワンアイデアとしてしか受け止められない可能性も高そうだ。逆に言うと、ワンアイデアはコンテクストに依存しなくても、そのおもしろさが伝わりやすいものと理解できるかもしれない。

今後、この作品はアジア大会にも出展されるようだが、そこでは木造の町家に筋交いをいれるということにたいする共通のコンテクストが成り立たない。では、いかなる戦略が求められるのか。丁寧にコンテクストを伝えたうえで、ワンアクションの意義を問うのか。もしくはワンアイデアとしてみせることで、コンテクストを共有しない場において作品のプレゼンスを問うのか。

明日はSDレビューの公開プレゼンが大学であるので、今日のような発見を楽しみに参加したい。
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by shinichi-log | 2015-10-04 00:40 | daily | Comments(0)



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