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マテリアルコラージュ/建築模型 - 「minako irie Drawing 展」
RADのプロジェクトにも参加してくれている入江さんの初個展(http://oinai-karasuma.jp/blog/2013/04/01/309/)へ。彼女は建築を学んでこの春に大学院を卒業している。とはいえこれは建築展ではなく、彼女がライフワークにしていたドローイングの展覧会だ。



ドローイングとはいえ、日々の生活の中でみつけてきた素材をもちいたコラージュなのだが、おもしろかったのはこのコラージュの素材のしかたがとても建築模型的だったこと。模型を作るとき、そこにはスケールが存在するので実際の素材をそのまま用いると素材の「肌理」だけが1/1になってしまい違和感を生じさせることがある。そのため模型ではある程度抽象化と見立てが行なわれることになるのだが、それがコラージュにも持ち込まれているためにモチーフの如何に関わらず、どことなく建築模型特有の質感が現れていた。それは通常であればモチーフのレベルで行なわれるであろう見立てが、マテリアルのレベルで取り組まれていたことによる。

また展示会場にはドローイングだけでなく、彼女が日常的に使用していたり気になっているものがディスプレーされていて、空間的な体験が意識されていたことも、小規模な展示ながら満足度の高い展示になっていたのではないだろうか。
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by shinichi-log | 2013-04-14 12:08 | daily | Comments(0)
コノハナアドベンチャー2:子供鉅人
大阪の此花(梅花エリア)の街全体を舞台にした劇団「子供鉅人」のコノハナアドベンチャーをみる。街中の複数の施設が物語の舞台となり、観客は演劇の中で透明な「妖精さん」となって、役者と共に町を巡り、演劇を体験する。劇場型というよりツアー型の演劇だ。
これも一種の町あるきではあるが、いつものそれにはない、アートだからこその質感が確かに存在していた。HAPSで行なったHyslomのペンキ塗りなどのワークショップもそうだったが、今回もアートのもっている非常にポジティブな一面を垣間みた気がした。それは何かといわれると難しいが、世界を新しく想像するエネルギーとでもいおうか、再発見や解決という事を越えて、「生み出されている」感覚がある。それでいて非日常を演出するのではなくて、ともするとよそ者からしたら素のままで非日常な此花という町の「日常」が演劇という虚構を通して浮かび上がってくる。そしてその日常は自分の持つそれへと連続していくものだった。
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by shinichi-log | 2013-04-01 17:39 | daily | Comments(0)
サステナビリティの形を考える。
先の投稿の続き・・・

今回のワークショップでつくった「たたき」では、実施建物の通り庭を事前に掘削した際に出た土を使用しており、一部のガラを除いてほぼ再利用が出来ている。通常であればこれらは残土として捨てにいく事になるのだが、ガラを取り除くなどのちょっとした手間だけでそれは産廃から素材に変化してします。

何もこれは土間に限った事ではなく、土壁も同様に壊した後の土がそのまま土壁の材料として再利用ができすり、いうなれば木材も加工しやすいために別の住宅への転用も可能となっている。さらにはモデュール化した建具と畳も別の建物での使用が比較的しやすいシステムになっている。そう考えると木造住宅の素材の多くはそのまま別の建物へと転用可能であり、たとえスクラップアンドビルドであったとしても素材のレベルで見ると非常にすぐれたサステナブルナ仕組みが構築できる。

単に性能を上げて持つか分からない100年を謳う住宅を建てるよりも、素材レベルで循環を可能にするような建築の仕組みつくりが必要なのではないか。
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by shinichi-log | 2013-03-23 22:57 | daily | Comments(0)
大工と左官
左官と大工。これまでなんとなく大きく大工というのがあって、その中に左官という仕事があるというふうに考えていた。けれど今日左官職人さんと一緒にたたきを作っていく中で、料理でもコックとパティシエが違うように、理科に物理と化学があるように、これは全く別ものだった。

大工というのは基本木材を寸法に合わせて加工し、論理的に組み合わせていく。非常に構築的な思考の上で成り立っているといってよい。一方左官は、土を身体で感じ取りながらいい加減をさぐり壁や床を作っていく。そこで必要とされる知識や技術も大工がいかに力を受けるか、接合するか、組み立てるかといったものである一方、左官は素材同士の化学的な変化を感じ取り、ものの性質を自在に操っていく。また、一方が刻んでいくのにたいし、もう一方が様々な砂や材料を混ぜあわせることが主となるなど、興味深い対称性を有している。

そして一般的に建物を作る時は大工の棟梁がトップだが、蔵の場合は左官の棟梁がトップにたつ。京都にはこの2つに加えて庭師がいて、これは茶室の場合にトップに立つ。茶室は建築である以上に庭と一体となった、むしろ庭の一部であるということなのだろう。そして蔵は、内部の品物を守るために、呼吸をし、湿気を調整するなど常に物質的な変化を行っている。

というような左官だが、近年では実際の土を使って作業している職人は1%にもみたない。また、京都に限っての話しではあるが土を取る事の出来る場所が法律で規制されるようになりかなり厳しい状況が続いているという。

今回のワークショップでは、よい棟梁に恵まれみな非常に楽しく作業を実施する事が出来た。
現場を掘り返した土と石灰、そしてなめる事も出来るにがりの水を混ぜ合わせるだけというシンプルさながら、にがりは速乾的に、そして石灰は化学変化をおこしつつ長い時間かけて硬化していくというふうに実に良くできている。このたたきの最古の遺構は400年前のものらしくまだ使われているというから驚きだ。100年保つと謳う新商品と事実400年保ってきたものとではどう考えても信用力が違うと思うのだが、それでも科学的なデータが実証する(実際試してるわけではないけど)ほうを選んでしまうのだろうか?
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by shinichi-log | 2013-03-23 22:56 | daily | Comments(0)
忘年会を忘れないためのメモ
今年もいろいろと忘年会に参加したので、忘年会を忘れないためのメモ。

RADではしっかりと忘れるための忘年プレゼンテーション。建築家から編集者、不動産、行政、お茶、などそれなりに幅広い活動範囲の方々に参加していただき、相互に情報交換や交流を深める。

先日は渋谷のレンタルルームで若手建築家集まっての忘年批評会というまじめな事もやってみつつの忘年会。全員はさすがに無理なので、9人にこの一年間の活動を紹介してもらいつつ、突っ込むというかたち。

9人で3セッションということで初めは、今年URの改修コンペで勝った藤田さん、cobaというシェアオフィスを複数の業態の人たちと運営している山道さん、浜松で設計事務所をしている403の橋本君。共通するのは人の関与の仕方や、空間の運営のされかたと空間の形の連動をどのように実現していくのかということが重視されているようにみえた。来年は藤田君のURの改修がどのような結果になるのか非常に楽しみである。

第2セッションは、伊東建築塾の運営を行なっている菊川さん、都市提案を行なって行くあおけんさん、h&deMで今年サーペンタインの担当として活躍した小室さん。なんともバラバラな組み合わせで共通の話題を見いだすのは難しいものが会ったが、建築が生み出される仕組みについて、サーペンタインはほぼ協賛で作られていることや、菊川さんのかかわるNPOの運営方法などの話しはとても興味深かった。

自己紹介をはさみつつ最後は松島さん、増田さん、榊原(RAD)という組み合わせ。松島さんと増田さんは今回の話し手の中でも、オーソドックスに建築に向き合っているという印象なのだが、松島さんが形のフェティッシュによって生み出される愛着についての話しだったのにたいし、増田君が慣習的な話しをしていて、とはいえ異なる2つのアプローチが空間と使う人の関係性について問題だったように思う。

今回は参加者が、不動産やリノベーション、土木や教育関係だったりと建築を基盤にしつつも異なるプロフェッションの人が集まっていたため、途中から「言葉」の使い方についての話しがしばしクローズアップされた感があった。

さて、2次会は近くの居酒屋で、メンバーの多少の入れ替えがありつつ。中川さんや岡部君なども合流し、一次会での思いを各自思い起こしつつ話しを進めていった。3次会はなぜか藤村事務所になだれ込み、朝5時まで緊張感ある楽しい飲み会。いきなり関西ディスから入られたのでどうしたものかというところだったが、そういう見方が関東からはされるのかと面白かった。ついつい都市の話しになってしまい建築の話題にならないというのが全体を通じてのトーンだったように思うが。ミース、ベンチューリ→そしてなぜか最後はゲーリー2.0ということになっていたが、そもそもゲーリーテクノロジー以降のゲーリーは既に2.0なんではないか。ちょうど南洋堂でゲーリーの古本も仕入れたところだったので年始は少しゲーリーについて考えてみたい。

で、京都に戻り大学のOB会。初ポムあじとでの絶品鴨鍋。で今年のしめくくり。
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by shinichi-log | 2012-12-31 12:34 | daily | Comments(0)
復讐するな
「復讐するな」という一説が聖書の中にある。悪をおこなわれても悪で返すなということだ。こういうことは倫理的にわかるが中々納得いくものではない。そこで続く一説では、復讐やその報いを行なうのは神なのだから、自分で復讐するまでもない。悪に対してはきちんと神自らがその者に復讐してくれる。むしろ復讐という悪を自分がおこなって神からの報いを受ける事は避けるべきで、むしろ良き事を行なう事で良き報いをえるほうがいいだろうという話し。こう素直に考える事ができるようになると、人生ずいぶん楽になるに違いない。

関連ではないけれど、同じく聖書ネタでいくと、松島さんに「悪についてのノート」という記事がすごく面白かった。http://aar.art-it.asia/u/matsushimaJP/GrbmWLFostuYCh12qcwX?art-it-aar=44be1dda68c4af3781ff3f09e94b752f
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by shinichi-log | 2012-12-30 13:51 | daily | Comments(0)
古びない理念
京都信用金庫が60年代から掲げている理念の一つにコミュニティバンクという考えがある。これは信金が単なるお金のやり取りをするだけでなく、各店舗が地域に開かれ、地域を支える金融を目指した画期的な取り組みだった。そしてこの取り組みに関わっていたのが川添登が参加する民間シンクタンクCDIであり、その構想の実現のために各店舗の設計にあたったのが菊竹清訓だった。

今日、夏にRADにインターンにきていた本間さんが論文のため調査するという事でそのヒアリングに同行した。京信の専務理事でコミュニティバンクを提唱した前会長の息子さんでもある方に話しを伺い、すでに40年程経過するコミュニティバンクの考え方の新規さをあらためて感じさせられた。移動式支店や、ドライブスルーの窓口(しかも左ハンドル用)、各店舗に市民活動のための場を設けるなど、今こそ必要と思われる事がすでに行なわれている。また、そうした当時の店舗のあり方と、現代の新しい店舗の比較から、高度経済成長の時代が求めたコミュニティの作られ方と、現在の高齢化と人口減少の時代のそれが非常に大きく変化していることも実感させられた。けれども理念は変わる事無く受け継がれている。

現在菊竹さんによる店舗は老朽化と、設備の現代化にともない更新の時期を迎えているとの事だが、その建替えの大きな原因に都市計画上の影響、つまり道路の拡幅や駅前の区画整理などによって取り壊しが余儀なくされるということが例といて非常に多いというお話が非常に興味深かった。また、驚くべき事に建設当時は5年で更新される事が目指されていた店舗の耐用年数はそろそろ限界のようだ。とはいえ、ここで考えるべきは、何が更新されてされなかったか、そして建築の冗長性の担保がどのように働いていたのかを見ていく事ではないだろうか。


そのヒアリングに参加後、恩師の古山先生のところに進路相談。結局90分も話しをさせていただき、いろいろとクリアに。最近の活動の紹介などもお伝えする事ができ、ご意見も頂戴することができた。
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by shinichi-log | 2012-12-04 01:04 | daily | Comments(0)
生成する情報とともにあること
来年1月に浜松でResearch Storeを実施する。今年の5月に福岡で実施したものの展開バージョンである。
詳細は後日公開するが、大まかに言うと一ヶ月間浜松に滞在し、Research Storeという場をスタジオとして運営しながら、全体像を捉える事が不可能になった現代の都市の見取り図を描き出そうというのが企画の趣旨になる。そこで実際のスペースを一ヶ月運営する事になるのだが、これは単にプロジェクトの盛り上げというのではなく、RADにリサーチがパフォーマティブなものであることを目指しているということに関係している。つまりリサーチそのものを通じて何かしらの新しい関係性を生み出したり、ポジティブな変化を生み出したいと願っているからだ。また、それ以上に重要なのは、地元の人との交流、交換の中でしかえられない情報にどう関わっていけるかだ。そうした生の、そして発展していく途上の情報にアクセスする、そのためのプログラムを今考えはじめている。
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by shinichi-log | 2012-12-03 01:14 | daily | Comments(0)
人々の生活へとコミットするための伝統工芸
伝統産業の活性化をめざし、国際的視野とマーケティング力を兼ね備えた伝統産業の未来を担う若手職人の育成を目的とした取り組みが、京都府と京都リサーチパークによって進められている。「京都職人工房」と名付けられたこのプログラムは、受け継いできた伝統の技だけでなく、今後社会の中で生き残っていくための「知恵」を身につけることを重視したものだ。今回、このプログラムの一環として特別セミナーのコーディネートを行うことになり、ゲストに大学の先輩でもある建築家の乾陽亮さんを招き「伝統工芸に生活をパッケージする」というタイトルでお話をしていただいた。

そもそも建築家である乾さんが伝統工芸の世界と関わるようになったのは、地元堺の森本刃物製作所の仕事をwebで紹介する仕事に関わられたことがきっかけだった。もともとweb制作の仕事をされていたので、その後「凄腕職人街」という各伝統工芸の分野のなかでもトップクラスの職人方が行なわれている展示会のwebsiteをつくられたり、森本刃物製作所からの依頼でペーパーナイフの企画に関わられるなど、ここ数年深く伝統工芸の世界にコミットされてきた。また、日本の伝統的な技法である折型を現代の標準的な規格であるA4サイズで展開しインターネット上で配布するといった活動も独自に行われているなど、伝統工芸をどう現代の生活の中にアップデートするかといった視点で活動に取り組まれている。

熟練した職人の技にたいするリスペクととは裏腹に、伝統工芸そのものにたいしては非常にドライな考え方をもっておられ「手作り=いいもの」「伝統工芸=いいもの」といった考えはまず捨ててないといけないという話が全体のトーンになっていたようにおもう。その上で、なぜそれが消費者にとっていいのかをちゃんと考え、伝えていく事をしないと先は無いよと伝えられていた。これはどのような業界でも同じだと思うが、顧客のいないコミュニティ内での技の競い合いは「作れるから作った」が横行する。そうすると端から見るとなぜそれがすごいのかがよくわからない作品が出来上がり、結果売れのこっていく。だからここで重要なのはいかにそれを使う人の生活にコミットできるのかを考える事になるという事であった。

私自身知らなかったので驚いたのは、熟練した職人が作る事で、駆け出しの職人によるよりも安価に製品を提供できるという事実だった。イメージ的にはその逆のように思えるが、実際は最終の品質は一定してるので、ある時間でどれだけの数を作れるかが値段を決める要素になってくる。なのでより素早く均質な製品を作り出すことできる職人が取り組む事で最終製品の価格を下げる事ができる。美術工芸とは異なり、いかに単価をさげ普及させていくのかという「産業」として伝統工芸は考えないといけないので、そうした価格設定になるらしい。ようは「伝統工芸=機械化に失敗した産業」なのだ。昔は手作りだったものも機械化できたものは機械化され、より安価で私たちの生活に提供されるようになったが、現在まで伝統工芸として残っているものは、手でしか製造できない品質を作り出す技術ということができる。その手でしか製造できないという事がどう生活に貢献していくのかという観点から製品を生み出していかなければならない。言いかえると、どのような生活を提供するかを製品に持ち込む事がより重要になっている。

最後に、乾さんが伝統工芸に関わられた凄腕職人街のwebsiteは、関係する職人さんへの取材、インタビューを含む非常に丁寧な仕事となっている。そして注目に値するのがそれがすべてボランティアで行われているということだ。また、先に書いた折型も誰かに依頼される事無く始められていたのが、のちに製品化される事になるなど、まずは仕事としてではなくプロジェクト化する事が、周囲との関係性の構築を促進させ、後の展開につながっている。こうしていったん自らをヴァルネラブルな状態にすることの重要性を改めて気づかされた会でもあった。
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by shinichi-log | 2012-12-03 00:54 | daily | Comments(0)
Archizinesの打ち合わせ
9月開催に向けて準備中の「Archizines Osaka / Tokyo」の打ち合わせのために東京。
特別企画のアーキテクトジン出展予定の建築家の方と、制作物の方向性を確認する。みなさんの独特の建築観や活動がそれぞれのZineの中にどのように表現されていくのか。これもZineだからこその自由さとダイレクトさだからこそ可能なものか。

そのほか今回は、会場構成をSpaceourselvesでも出展していただいた建築家の元木大輔さんに、グラフィック関係をパリのKAでもお世話になった飯田さんにお願いしている。元木さんは普段空間より家具の発表が多いので、彼の手がけた展示空間をみることができるのは個人的にとても楽しみ。

まだまだ懸案事項は山盛りなのだけれど、残り一ヶ月を切ってますます面白さを増しているArchizinesです。乞うご期待。 http://www.archizines-osaka-tokyo.com にて随時情報公開していきます。

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by shinichi-log | 2012-08-02 10:21 | daily | Comments(0)



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by shinichi-log
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