呼吸機械 by 維新派
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先週、いやもう先々週のことになるのだが、維新派の『呼吸機械』を観に行く。

最初に維新派をみたのが『キートン』だったから4回目、昨年の夏のワークショップ公演含めると5回も観に行ってる事になる。。。

前回から幾分テイストが代わり、物語がつよくなり、世界観が具象的になってきている。昔は白塗りの役者、それにバラバラにされ再構成された言葉と内橋さんによる音楽に、抽象的な大舞台セットという組み合わせが、維新はという世界観を強固に作り上げていたように感じるのだが、物語が先行する事で空間のつくり出す緊張感が背後に退いていっているのかもしれない。

とはいえ今回は、琵琶湖での公演ということで、その良さを最大限に引き出す事によって大掛かりな舞台セットによらない深みのある舞台を作り上げていたように思える。つまり舞台は琵琶湖の湖面を背にしているので、そのバックは空虚である。通常舞台のバックは劇場ならもちろんのこと屋外でもバックは背景の面は存在している。そしてその舞台の良さを一番引き出していたのは終盤に繰り広げられた大演舞だったようにおもう。いつのまにか舞台全体に水が流れており、そのしぶきなどの効果によって動きがダイナミックなものへと変化していく。なにより水を体にまとう事で、役者と湖とが連続する存在となり、どこか神秘的な雰囲気すら漂いだしていた。

前回夏のワークショップ公演でも、この時は山であったが自然と一体化するような不思議な時空間を見せてくれるのが維新派の最大の魅力なのかもしれない。それは、もともと「舞」がカミや精霊との交信に用いられたいた頃の記憶を宿しているのかもしれない。
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by shinichi-log | 2008-10-20 00:22 | review | Comments(0)
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