Lecture Log 5 - Evening Lecture Kyoto vol.4
Evening Lecture Kyoto vol.4 the intersection of FASHION』(Part.2 ひろがりの20世紀) the intersection of FASHION』(Part.2 ひろがりの20世紀)

前回は「始まりの19世紀」ということで、都市の近代化とそれに伴うメディアの変化、そしてファッションを取り巻く状況の変化というものが紹介されたが、今回はその地点から20世紀を通じて上記の3領域がどのようにそのクロスフィールドを拡大させていったのかが語られた。

1900年代・・・コルセットからの解放(ハイウエストかつ直線的なライン)。器具による矯正から体自体を作り替えようとするベクトル(見えないコルセット)の誕生。

10年代・・・ファッション写真の誕生。理想のイメージとしての表象を自らに取り込もうとする。(見えない自分、理想的イメージの自分)。

20年代・・・機械、速度、直線という価値観→身体への価値観の変化(日焼けした肌、やせているということの価値の誕生)
・Garconne(少年のような-女性)→20年代の女性イメージ(直線的、痩せ形の身体)
・Manuequin(もともとは少年モデルの事)の誕生→イメージとしての理想的な身体
が人形として作られる。
・人工物(イミテーション)への憧憬/ストッキングの誕生(化学物質であるナイロンで肌を覆うということ)

30年代・・・マン・レイ、ホルストによるファッション写真→モデルだけでなく背後の空間の重要性。モデルが画面の一部になる。(イメージ強化のための作られた世界観)
・エロティシズムという価値観(女性の肌が表現の要素となる。)

40年代・・・WWⅡによってパリの影響力低下→アメリカの台頭(既製服のデザイン、サイズの標準化)
・カラーフィルムによる色の多色化、多層化。
47年「Newlook」Diorのデビュー・・・コルセットの復活(男性から見たフェミニンの復活/それまでは2度の戦時を通じて、女性の社会進出や合理化の動きの中でセクシャルな表現は押さえられていった。以後、理想の身体の肥大化と縮小かの振動。)
アメリカを意識し、マス身体へ意識をむけた。高級プレタポルテの誕生。ラインのアイコン化。

50年代・・・「Glamour」(大衆へのファッションメディアとして映画→映像の中の身体→時代の身体)。playboy創刊など。マリリン・モンロー

60年代・・・「Twiggy(小枝)」スレンダーな体へ。(Newgenerationの誕生、消費層としての認識、ストリートの発見/ミニスカート)
plastic age・・・化学繊維の一般化(popな色、成形からくる丸みのあるフォルム)→プラスティクな身体。
ディズニーランドの誕生(55年)・・・永遠の現在の追求→プラスティック化、表層への意識の集中、管理)ーーー→Shoppingcentreへ舞台としての表層の商空間。

70年代・・・フォークロア(産業かの中で様々なものがファッション化して(差異化の道具として)表現に取り入れられる。→意図的に生臭さや意味を剥奪、表層的な扱い。

80年代・・・nudeのファッション化→「Bodyconscious」。当初は男性からの視点から逃れるために鍛えるという意識だったのが、造形の対象としての身体へと変容。→可塑的な身体(身体が自由に変化できるという意識の誕生。過去の相対化、ポストモダン)。→現代に続く価値観(fitnessやダイエット、整形)
・マネキン→スーパーモデルへ 支持隊としての身体の前景化。

90年代・・・real あまりにもハイパーになった身体への反動?→現実の私の身体
「生理的なもの」「生々しさ」の表出。とはいえそれらも意味を漂白されている。
プラスティックで覆うことで価値の逆転が起こる?

20世紀を通じた問題意識は、前回に引き続き「生理的なもの」をどんどん剥奪し、表層の情報だけに還元していったというものだったと思う。その徹底が、プラスティック化であり、デイズニーランド的なスペクタクル都市である。

では21世紀には?デジタル?すべてが交換可能になる?
ということで次回に続きます。

後談・・・レクチャー後に、講師の百先生から、身体と都市の関係をつなぐピースをファッションの中に見いだす事が出来ないかという問題意識があって、三者のつながりを考えておられると伺った。建築とかと異なりファッションという分野では未だに時系列的な歴史観のみで、仮説のもとにくみ上げられた理論や歴史観というのはまだまだで、だからこそ他の分野との間を埋めるピースとしての価値が(一番身体に見時かな分野であり、ずべての人に親しみのある)ファッションには可能性としてあるのではないかということでした。
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by shinichi-log | 2008-06-27 18:24 | Lecture log | Comments(0)
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