先週は花粉症に悩まされたりでなんだか気怠い一週間。用事も全然はかどらず・・・ 週末気晴らしに少し遠出の散歩に行く。あまり行く事のない京都の西側を散策。 まだ行った事のなかった仁和寺へ。後から知ったのだけど桜の名所らしく、しかもちょうど満開だったのですごい人。なにも週末に出てこなくてもよかったかなと少し思う。 帰りに本野精吾の自邸を見る。植栽の向こう側、住宅街の中にたたずむ古い洋館を思わせる。しかしそれは日本初のコンクリートむき出し住宅(建築mapによると大正13年)であり、機能主義の設計者の意図により洋館的装飾をもたないモダニズム建築。時を経て黒ずんだコンクリートの表情とがっちりした姿が、落ち着いた佇まいをつくりだす。 しかし、タイルでできた表札から始まり、ポーチを支える柱がレンガだったり、日本の風土に対応したという大きめに出た軒という要素が、この住宅にチャーミングさを与えている気がした。 この住宅のように時間を経て生き続けるモダニズム建築を見るといつも、今の建築と対比させてしまいたくなる。 ありきたりの話だけれど、現代建築は出来た時は透明感があって美しく魅力的であり、おそらくベストな状態といえるだろうけど、果たしてそのような現在性のみによって建築を考えていていいのだろうか。それは現代的感性といえばそれまでだが、時間の経過によって生まれてくる“素敵な質”を黙殺してしまうのはもったいない気がする。
by shinichi-log
| 2008-04-14 13:54
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