DESIGN EAST06が、山口と大阪を舞台に「豊かな水資源」を切り口としておこなわれた。
残念ながら山口の2デイズは参加できなかったが、3日目の大阪に参加してきた。 午前中は大正区のクルーズ。水の都大阪らしく大正区はその周囲をすべて運河で囲まれる。その周囲をぐるっと回ると、コンテナ、倉庫、資源置き場、そして工場など河川、港湾を構成する要素が次々と現れる。大正区長の軽妙なガイドアナウンスのもと、普段見ることのできない運河からみた都市が可視化される。 ・海に近づくにつれ変化する風景のスケール。 ・区の違いによる風景の変化。イメージやコンテクストによって住民層が変化し、それによって建築のありかたも変わる。 ・一方運河沿いの護岸エリアは、港湾系の部署が管理しているので両岸とも同じような風景となる。部分的に部分的に扱っている品物が違ってはいる。また管理が曖昧なのかインフォーマルな増改築がみられる。 ・グローバルな流通に対応するために、橋の高さが必要とされてしまったことで、自転車や徒歩ではほぼ利用不可能な橋が生まれてしまい、既存の渡船の仕組みが残される。グローバルな流通とローカルな移動の理論の乖離。 ・産業構造の変化などといっても、まだまだ製造+流通拠点機能は健在で、大きな空間利用の転換はあまりみられない。 などと考えつつ、区長の生歌も聴きながらの1時間強のクルーズを堪能。 午後からのトークセッションは、鶴浜のIKEAのすぐお隣、普段は閉鎖されている護岸にて。山口のプログラムの振り返り、鳥越先生による水をめぐるお話が続く。 ・150年スパンの大きな社会的な動向、あたりまえのものとして享受している「水」をめぐる諸課題 ・環境のワットワーク・生態系の中に、人の営為をどのように位置づけるかという視点。人はたんなる観察者、操縦者ではなく、同時に要因の一つとして同じ平面上で捉える ・とはいえ我々が人である以上、人としてのエゴそのものを否定は難しい。人がおもしろいと思うことによって生まれるダイナミズムは素晴らしい。それは否定しない、合理的なヒューマニズムも必要 打ち上げは、大正区の沖縄と名高い「うるま御殿」へ。毎晩(?)ステージで沖縄の民謡からポップスまで演奏される。大正区は沖縄からの移住者が1/4を占め、沖縄の文化が色濃い。後半は全員総立ちで踊り、歌う。 山口から大阪に流れてきた水のもの語りは、突如沖縄へと流れ着く。 それも水のなせる技。
by shinichi-log
| 2015-10-13 13:58
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