ファッション(イメージ)と政治についての写真レクチャー
本日の精華大学での授業は、特別講師に写真家の鈴木親さんを招いての写真のレクチャーをおこなった。鈴木さんはPurpleなどの海外のファッション雑誌を中心に活躍されている。

まず、ファッションというのが、「服つくり」ではなく、いかにイメージをつくり出すこと、操作すること、そのものであるか、そしてそれ故にファッション(イメージ)がつよく政治(ポリティク)ないしは経済や社会と結びついているのかということがひとしきり話された。イメージにお金を使って価値を上げるのがファッション、そうでないものはたとえ服であってもそれはファッションではない。こうした考え方は、実は現代アートや「建築」においても成り立つ。コンセプトがない絵はアートではない、思想性の無い建物は「建築」ではない、など。ゆえに、それは今の世の中にあっては一定の真実なのだろう。そしてこのイメージをつくることは、政治や社会情勢を意識的に操作することで可能になるのだという。それも表層的なイメージテクニックとは異なる、物事の成り立ち、背景を理解した上で行なわれる知的なイメージ操作によってなのだ。

そのためには、奇麗に撮ることだけでないテクニックが必要となってくる。だから、撮影現場の状況作りも重要な仕事になるし、イメージの世界を拡げるために何が必要かをつねに考えないといけない。

そういう内容のことを、自身の撮影現場での実践やエピソード、ちょっとしたテクニック、他の写真家についての解説、広く文化的な話題にまたがって分かりやすく丁寧にお話していただき、大変勉強になった。

「政治的なものにたいする芸術の関係は・・・虚構を産出する二つの方法の関係に等しい」ジャック・ランシエール
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by shinichi-log | 2014-05-02 00:49 | Comments(0)
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