コレクティブな出来事をそのように語る
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《飛び立つ鳩》
HAPSで行なわれたHyslomが行なう鳩を飛ばすというパフォーマンスに参加し、これまで行なってきた改修ワークショップの時間について話しをしてきた。通常ならば、スライドを使って最初の状況からどういう事を考えてワークショップを企画し、どういうエピソードがあり、それにたいして自分たちなりの考察などを話すことになるのだが、今回は特に時間についてということが気になって何か少し異なる語り方が出来ないかと考えた。

建築のプレゼンテーションであれば建築家がその建築の制作主体としての立場で、1人称的に語る。私はこう考え、こういうふうに意見を聞き、それにたいしてこう応えて、結果こういうものができました、と。(先月行なったShibauraHouseでの展覧会は施主を主体とした「語り」のようなものが、建築家のそれと並列的に並べられる状況を目指していたと言えるかもしれない。)通常であればその事に特に疑問は持たないのだが、しかしながら建築の時間という事にフォーカスするならば、そこには建築家も含む複数の主体による時間が存在しており、しかもかならずしも建築家のそれだけが特権的に扱われる理由も無い。特にHAPSの改修ワークショップにように非常にコレクティブな営為によって作られた建築の時間は、一体どのように表象すべきなのか?みんなでつくったものをある特定の主体=建築家によって回収させずに、そのまま「みんな」として語るにはどうすればいいのだろうか。

結果的には、その場に来ていた人の中からワークショップに参加していた人にカメラを渡し、それをもって建物内をめぐりながら印象的な出来事を話してもらうのを、別室のスクリーンでみんなでみるというパフォーマンスを実施した。そうした複数の具体的な語りの中から現れてくる曖昧な全体性を掬いとれないかと思ったわけだが、正直準備不足もあり、うまく語りを引き出せなかった。ただ試みとしては何か次に繋げる事が出来るように思っている。

ここまで書いてきづいたが、前々回のエントリーの田中功起さんの話にかなり近いことを考えてしまっている笑
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by shinichi-log | 2013-08-03 04:50 | Comments(0)
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