展覧会めぐり 東京
木曜日、事務所の改装を実行。
なんとなくいままでよりオフィスレイアウトな感じ。

その晩、夜行で東京へ。
今回は完全にオフで、いくつか美術館をめぐる。
吉岡徳仁が会場構成したというカルティエ展や、東京都現代美術館での池田亮司展、昨年に引き続き行われている新国立美術館のアーティストファイル2009など。

特に意識したわけではないけれど、池田亮司展 +/-[the infinite between 0 and 1] 、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展(メゾンエルメス)、アーティストファイル2009でのペーター・ボーゲルス、森美術館で開催中の「万華鏡の視覚展」など、音を素材にしつつも空間的なアプローチをとる作品をまとめてみることができたのが面白かった。それらに共通するのは、複数のスピーカーを空間に配置することで、見えない音のグリッド、磁場のようなものを作り出し、観る(聴く)私の存在をも取り込みながら生成する空間というものを感じさせてくれる。面白かったのは、とくにペーター・ボーゲルスの作品にみられるように、複数の音の混合として感じられる状態と、一つ一つの音がそれ自体として認識できるある境界の存在を感じれること。スピーカーに近づくとそれまでと全然違った個別の音が認識され、また徐々に離れていくとあるポイントで急にもとのノイズに変化してしまう。そんな境界によって複数の現実を感じさせられる。ある現実の背後には別種のリアリティーがあると。。。

と同じことが、オペラシティーギャラリーでのproject N 37 阿部岳史展で感じることができた。
基本的にある画像をちいさな木製のキューブで再構成するというもので、アナログモザイクというべき絵画作品。離れてみると画面には低解像度のなんらかのイメージが認識できるのだけれど、だんだん近づいていくといきなり単なるいろんんな色のキューブにしか見えなくなる。そしてまた少し視点を引いていくと再びあるイメージが現れてくる。そんな認識が切り替わる臨界点が存在している。このある種の解像度が作り出す複数の現実という面白さと、ボーゲルスらの作品とリンクしてくる。
そういうことを同時に考えさせてもらった。

その他建築関係で言うと、ギャラリー間でのクラインダイサム展は、彼ららしいポップで楽しく、ユーモアたっぷりの展示。4階の展示の仕方もオリジナリティーとウィットに富む。
GAの展示では、やはり妹島さんの住宅が魅力的だった。すごいシンプルなのに首から上が1.5層分くらい開口。かなりおもしろい空間になるに違いない。ほかは平田さんと藤本さんの対比とか(形態レベルでの自然と等価なのか、関係性として建築と自然が等価なのか)、青木さんの非常に繊細でトリッキーな形態操作(これもさっきの認識の境界をうまく揺さぶってくれる)なんかはおもしろいと思った。
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by shinichi-log | 2009-04-27 00:04 | daily | Comments(0)
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